地震発生直後にまず行うべきこと

安全確認と避難準備

地震が発生した際、まず身の安全を確保することが最優先です。揺れが収まるまで机の下や頑丈な家具のそばに避難しましょう。大きな揺れが収まったら、次に外出の準備を開始します。避難経路を確認し、携帯電話や非常用袋を準備し、安全な場所へ避難します。

電気と水道の確認と対処

地震後は電気と水道の安全を確認することも重要です。以下の手順を参考にして下さい：

項目	確認方法	対処法
電気	ブレーカーが落ちていないか確認	異常があれば主電源を切り、東京電力や関西電力へ連絡
水道	水道管が破裂していないか確認	水漏れがあれば元栓を閉め、市の水道局に連絡

これらの手順を守ることで、二次災害を防ぐことができます。また、地震に備えた事前の対策も必要です。

ガスが止まる理由と安全機能について

ガスメーターの仕組み

ガスメーターは、ガスの使用量を計測し、異常時には自動的にガス供給を止める役割を果たします。地震や大きな振動が発生した際には、ガスメーターに内蔵されている遮断機能が作動し、安全を確保します。

具体的には、地震の震度が一定以上に達した場合や大きな流量変動が感知された場合に、自動的にガスを遮断します。これにより、ガス漏れや火災を防ぐことができます。

安全装置の働き

ガスメーターには様々な安全装置が組み込まれています。

安全装置の種類	機能
地震時自動遮断装置	地震の震度が一定以上に達した場合にガスを自動的に遮断する装置です。
流量超過遮断装置	ガスの流量が急激に増加した場合に、ガスを遮断して漏れを防ぐ装置です。
微圧検出装置	ガスの微量な漏れを検出し、漏れが続く場合にガス供給を停止します。

これらの装置は、ガスの安全な使用を保証しますが、地震や他の非常事態が発生した際には、ユーザー自身も適切な対応を取ることが大切です。ガスメーターの異常表示を確認することや、ガス漏れの可能性がある場合には換気を行い、すぐに避難することが推奨されます。

ガスが止まった際の対応手順

ガスメーターの確認

地震の後にガスが止まった場合、まずガスメーターを確認することが重要です。多くの家庭では、地震による揺れで自動的にガス供給がストップする安全装置が装備されています。

異常表示の確認方法

ガスメーターには、地震や異常を示す表示が存在します。通常、以下の手順で確認できます。

• ガスメーターの液晶画面やランプをチェック
• 異常表示が出ている場合、「ガス遮断」などのメッセージや点滅ランプが見られる

正常復帰の手順

異常が確認された場合、次に行うべきはガスメーターの復帰操作です。

1. ガスメーターの復帰ボタンを探す。
2. ボタンを押して、数秒（通常3秒程度）保持する。
3. ガスメーターが再起動し、ガス供給が再開するまで待つ。

もし正常に戻らない場合や異常表示が継続する場合は、専門業者への連絡を検討してください。

ガス漏れが疑われるときの対処法

ガスの匂いを感じたり、ガス漏れが疑われる場合は速やかに以下の対策を行ってください。

換気と避難の方法

• 家中の窓を開けて換気を行う。
• 電気スイッチには触れず、そのまま避難する。
• 案内に従って安全な場所に避難。

専門業者への連絡方法

ガス漏れが疑われる場合、速やかに専門業者へ連絡することが必要です。以下の手順を参考にしてください。

1. まずは安全な場所に避難し、余裕のある場所から電話をかける。
2. ガス会社の緊急連絡先に電話し、以下の情報を伝える。

• 住所と名前
• ガス漏れの状況
• 異常を感じた時刻や発生場所

ガス会社からの指示に従い、適切に対応することが求められます。

ガスが復旧しない場合はどうするか

東京ガスや大阪ガスなどの対応窓口

地震でガスが停止し、ガスメーターをリセットしても復旧しない場合は、ガス会社に連絡する必要があります。代表的なガス会社の対応窓口について紹介します。

ガス会社	問い合わせ先	受付時間
東京ガス	0570-00-2211（ガス漏れ・災害時専用）	24時間
大阪ガス	0120-197-857（ガス漏れ・災害時専用）	24時間
東邦ガス	052-872-9231（ガス漏れ・災害時専用）	24時間
西部ガス	0120-000-759（ガス漏れ・災害時専用）	24時間

各ガス会社の窓口に連絡する際は契約者情報や住所、発生している状況を詳細に伝えることが重要です。

復旧までに使用できる代替手段

ガスが復旧するまでの間、生活に必要なエネルギーを確保するための代替手段を紹介します。

電気調理器具の使用

ガスが使えない場合は、電気調理器具を利用することができます。以下に代表的な調理器具を挙げます。

• 電気コンロ
• 電子レンジ
• 電気ポット

これらを活用することで最低限の調理が可能になります。

カセットコンロの使用

カセットコンロも有効な代替手段です。ガスボンベが必要となりますが、非常時に備えて予備のガスボンベを保管しておくと安心です。

アウトドア用調理器具の利用

キャンプ用のガスバーナーやポータブルストーブも利用可能です。ただし、屋内で使用する場合は換気に十分注意してください。

仮設の炊き出しサービスの利用

地域によっては地震後に炊き出しサービスが提供されることがあります。自治体や地域の防災組織に確認して、必要であれば利用することも考慮してください。

ガス復旧後の安全確認と注意点

ガス機器の点検と使用前の確認

地震後にガスが復旧したら、まずガス機器の点検と使用前の確認を行うことが重要です。以下の手順を参考にしてください。

• ガス機器に異常がないかどうか確認します。特に、ガスコンロや給湯器などの主要な機器を注意深くチェックしてください。
• ガス漏れの有無を確認します。ガスのにおいがする場合は、直ちにガスの使用を中止し、専門業者に連絡します。

このように、使用前にしっかりと確認することで、安全にガスを使うことができます。

具体的な点検項目

ガス機器	点検項目
ガスコンロ	火力調整がスムーズに行えるか、異常な音やにおいがしないか
給湯器	水漏れや異音がないか、温水の温度調整が正常に行えるか
ガス暖房機	燃焼状態が正常か、煙やススが発生していないか

今後のための備えと対策

地震などの災害に備え、以下の備えと対策を行っておくことが大切です。

• ガス漏れ警報器の設置。ガス漏れが発生した際に迅速に対応できるようにしましょう。
• 非常用のガス止め弁の活用。地震が発生した際に自動的にガスを止める弁を設置しておきます。
• 定期的な防災訓練の実施。家族全員がガス停止や避難の方法を理解していることを確認します。
• 非常用の備蓄品の確保。料理用のバーナーやガスカートリッジを非常時に備えておきます。

これらの対策を講じることで、災害時でも安全に過ごすことができ、迅速に対応することが可能になります。

まとめ

地震でガスが止まった場合、最初に行うべきことは安全確認と避難準備です。また、ガスメーターの仕組みと安全装置の働きを理解しておくことが重要です。ガスが止まった際の具体的な対応手順、ガス漏れが疑われるときの対応方法、そしてガスが復旧しない場合の代替手段や各ガス会社の対応窓口についても知識を持っておくことが必要です。最後に、ガスが復旧した後の安全確認と使用前の点検、今後のための備えと対策も忘れずに行いましょう。これらの手順を理解し準備しておくことで、地震時のガス停止に対する不安を最小限に抑えることができます。