洗濯機の「温水洗浄」機能、気になっていませんか?
皮脂汚れや花粉、ニオイが気になる衣類に効果的と言われる温水洗浄ですが、「電気代が高そう…」と敬遠している方も多いのではないでしょうか。
この記事では、洗濯機の温水機能にかかる電気代の実態と、ガス給湯器のお湯を使う方法との違いを、ガス会社の視点でわかりやすく解説します。
そもそも「洗濯機の温水機能」とは?
近年発売されているドラム式洗濯機を中心に、「温水洗い」「温水コース」を搭載したモデルが増えています。
温水洗浄とは、洗濯槽内の水を30〜60℃程度に加熱してから洗う機能のこと。
主なメリットは以下のとおりです。
- 皮脂・タンパク質汚れが落ちやすくなる
- 花粉やダニのアレルゲンを低減できる
- 生乾き臭や黄ばみを防ぐ
- 洗剤の溶けが良くなる(特に粉末洗剤)
洗濯機の温水機能にかかる電気代の目安
洗濯機の温水機能は、本体内部のヒーターで水を温めます。このヒーターの消費電力がそのまま電気代に直結します。
加熱にかかる電力量の計算
たとえば、水20Lを15℃から40℃に加熱する場合:
- 必要な熱量:20L × (40−15)℃ × 1kcal/kg℃ ≒ 500kcal ≒ 約0.58kWh
- 電気代(1kWhあたり31円で計算):約18円/回
これに加え、洗濯機本体の通常動作分(約0.05〜0.1kWh)もかかるため、1回あたりの電気代は20〜30円程度が目安です。
| 加熱温度 | 水量20Lの場合 | 1回あたりの追加電気代の目安 |
|---|---|---|
| 30℃洗い(水温15℃から加熱) | 約+0.35kWh | 約11円 |
| 40℃洗い | 約+0.58kWh | 約18円 |
| 60℃洗い | 約+1.16kWh | 約36円 |
※電気代単価:31円/kWh(2024年度平均目安)で計算。機種・水量によって異なります。
毎日使った場合の月間コストは約330〜1,080円の追加となる計算です。
ガス給湯器のお湯を使う「給水接続」という選択肢
実は洗濯機には、ガス給湯器からのお湯を直接引き込む方法があります。
「お湯取り機能」または「温水給水接続」と呼ばれるもので、洗濯機の給水口に給湯器のお湯を接続するだけでOK。
ガス給湯器で温水洗いした場合のコスト
都市ガスでお湯を作るコストは、1kWhあたりのコストに換算すると約11〜13円程度(ガス代単価145円/㎥の場合)。
電気ヒーターで加熱する場合(31円/kWh)と比べると、約2〜3倍のコスト差があります。
| 方法 | 40℃に加熱(水20L)のコスト目安 |
|---|---|
| 洗濯機内蔵ヒーター(電気) | 約18円 |
| 都市ガス給湯器経由 | 約7〜8円 |
| プロパンガス給湯器経由 | 約12〜15円 |
都市ガスを使える環境であれば、給湯器経由の温水洗いはコスト面で有利です。
洗濯機の温水機能 vs ガス給湯器接続、どちらを選ぶべき?
洗濯機の温水機能が向いている方
- 賃貸などでガス給湯器との配管接続が難しい方
- 設備工事をかけずにすぐ使いたい方
- 60℃以上の高温洗いをしたい方(給湯器は通常60℃まで)
ガス給湯器接続が向いている方
- 毎日温水洗いを使いたい方(ランニングコストを抑えたい)
- 都市ガスを使用している方(コスト差が大きい)
- 新築・リフォームのタイミングで設備を整えられる方
ガス屋からひと言:電気代が気になるなら給湯器との接続を検討して
洗濯機の温水機能は便利ですが、毎日使うと月に数百円〜1,000円以上の電気代が追加でかかることがあります。
すでにガス給湯器をお使いであれば、洗濯機への給湯接続を検討するだけで、同じ「温水洗い」をよりお得に実現できる可能性があります。
特に都市ガスをお使いの場合、熱効率・コストともに優れており、エコジョーズ(高効率給湯器)との組み合わせならさらに節約効果が期待できます。
「うちのガス給湯器は洗濯機に接続できるの?」という疑問は、ぜひ地元のガス会社にご相談ください。配管の状況を確認したうえで、最適なご提案ができます。
まとめ
- 洗濯機の温水機能(電気ヒーター)は1回あたり約18〜36円の追加電気代がかかる
- 毎日使うと月330〜1,000円以上の出費になることも
- ガス給湯器経由の温水洗いは都市ガスなら電気の約半分以下のコスト
- 設備状況に合わせて、最適な温水洗いの方法を選ぶことが大切
温水洗いを上手に活用して、清潔でコスパのいい洗濯ライフを実現しましょう!








