MENU

夏場にガス代が上がる!? 意外と見落とす“熱帯夜の落とし穴”

「夏場はエアコンで電気代が高くなる」と思いがちですが、実はガス代も見落としがちな落とし穴です。この記事では、熱帯夜にガス代が上がる具体的な理由や意外な行動パターン、プロパンガスと都市ガスの違い、さらに今日から使える節約テクニックまで詳しく解説します。夏でも安心して家計を守る知識が得られます。

目次

夏場のガス代が上がる理由とは

夏でもガス使用量が増える意外な原因

「夏は暖房を使わないからガス代は安くなる」と思われがちですが、実は夏場でもガスの使用量が増えてしまう家庭が少なくありません。一つの大きな要因は、気温が高いことで体感的に汗をかきやすくなり、お風呂やシャワーの回数が自然と増えるためです。また、調理や食器洗いでお湯を使うシーンが多い、帰宅後すぐにシャワーを浴びる習慣、家庭内での来客機会増加などもガス使用量増加に影響します。特に小さなお子様や部活動をしている学生がいるご家庭では、日中・夜間問わず複数回シャワーを利用するケースが多くなります。

他の季節との違いと、よくある誤解

夏場と他の季節を比較した場合、ガス暖房や床暖房の利用はほとんど必要ありませんが、その分「水温の違い」が思わぬ落とし穴になることがあります。水道水自体の温度が高くなるため、給湯時の消費ガス量が減ると考えがちですが、実際にはシャワーやお風呂を高頻度で利用すると消費ガス量が年間平均を上回る場合もあります。

季節主なガス使用用途ガス利用頻度見落としポイント
暖房・給湯高い目立って増加、意識されやすい
給湯・調理・浴室乾燥中~高(家庭による)シャワー回数増を見落としやすい/浴室乾燥の多用
春・秋調理・給湯低~中特になし

「夏はガス代が安くて当然」という固定観念のまま生活していると、思いもよらずガス代が高止まりしたり、例年より増えていることに気づかないことも。こうした誤解が、ガス代アップの要因を見落とす原因となっています。

熱帯夜がもたらす家庭内の落とし穴

熱帯夜のガス使用行動パターン

日本の多くの地域で、夏場は夜間でも気温が高く蒸し暑い熱帯夜が続きます。こうした夜は、寝苦しさから生活スタイルやガスの使用状況に変化が生じがちです。家族全員が遅い時間まで起きていることや、お風呂やシャワーのタイミングがバラバラになりがちなど、普段とは異なる行動がガス代の増加につながっています。

また、外遊びや部活動帰りのお子様が夜にシャワーを使うなど、1日の中で複数回給湯器を稼働させる家庭も増えます。熱帯夜特有の生活パターンがガス消費の増加につながっている点は、意外と見落とされがちなポイントです。

お風呂やシャワーの使用が増える理由

蒸し暑い夏の夜には、汗が気になり入浴やシャワーの回数が増える傾向があります。また、家族構成やライフスタイルごとにバラバラの時間帯で入浴することで、お湯を再加熱する機会も増加しがちです。

理由ガス代に与える影響
寝苦しくて夜遅くにシャワーを浴びる深夜のガス給湯使用で基本料金の増加に繋がる
複数回入浴やシャワーをするお湯の使用量が多くなりガス消費量が増加
お湯張り後に時間が経過し追い焚きを何度も使う追い焚きの度にガスを消費し料金が上がる

入浴時間が分散することで「残り湯を温め直す回数」も増えやすく、給湯器が稼働する機会の増加がガス料金アップの要因です。

給湯器・ガスコンロの夏特有の使い方

夏場は給湯器の温度を低く設定しがちですが、お湯の出しっぱなしシャワー利用時間の長期化がよく見られます。また、冷たい料理を調理する際にもガスを使用するシーンも意外と多いです。例えば、そうめんや冷やし中華の麺を茹でるためだけに大量のお湯を沸かし、使用後は排水してしまうなど、効率的なガスの使い方ができていないことが増えます

日常シーン具体的な使い方例ガス代アップのポイント
シャワー温度は低めだが長時間浴びる使用量が多いとガス代増加
台所作業大量のお湯を短時間で沸かす調理ごとにお湯を使うことで消費量増加
洗い物油汚れ対策でお湯を多用水栓開放時間が長いとガス消費増加

夏こそ給湯利用を見直す必要があるのです。以上のように、熱帯夜がもたらす家庭内のガス使用パターンの変化には、多くの見落としや落とし穴が潜んでいます。

見落としがちなガス代アップの要因

浴室乾燥やキッチン利用時の注意点

夏場は外気の湿度が高く、洗濯物がなかなか乾きにくいことが多いため、浴室乾燥機をガスで利用する機会が増えます。浴室乾燥機は1回の運転でも意外と多くのガスを消費しますが、その稼働時間を意識せずに長時間使い続けると、日々のガス使用量は大幅に増加します。

また、夏でも食中毒対策で食器や調理器具をしっかり高温で洗浄する方が増え、キッチンでの給湯使用時間が長くなる傾向にあります。熱湯を多用することで、小さな積み重ねがガス代の上昇につながります。

利用シーンガス消費量の特徴注意すべきポイント
浴室乾燥一度の使用で多く消費。連続利用に注意。タイマー設定など短時間利用を心がける
キッチン給湯ちょこちょこと使用する回数が多いまとめ洗い・食洗器併用で節約可能

夜間の給湯設定やタイマー設定の落とし穴

熱帯夜が続くと帰宅が遅くなることや、浴室の暑さ対策のためにお湯の温度設定を普段より高めたり、自動お湯はり・保温のタイマーを活用する家庭も増えます。この時、給湯器の設定を夜間に合わせたままにしてしまうと、使わない時間帯でも無駄なガス消費が増えてしまいます。

特に給湯タンクに保温設定をしたまま放置すると、夜中でもタンク内のお湯を高温でキープし続け、結果的に見えない形でガス使用量が膨らんでいることがあります。自動運転やタイマーを使う場合も、実際に入浴する時間にぴったり合うよう、こまめな再設定が重要です。

プロパンと都市ガスで違うガス料金の仕組み

日本では「都市ガス(東京ガス・大阪ガスなど)」と「プロパンガス(LPガス)」の2つの料金体系が存在します。夏場は使用量こそ少なめと思われがちですが、プロパンガスは従量料金が都市ガスより高額になるケースが多く、気付かないうちにガス代が跳ね上がることが珍しくありません。

以下に、都市ガスとプロパンガスの主な料金体系の違いを比較します。

ガスの種類基準料金体系夏場の特徴
都市ガス基本料金+従量料金(全国でほぼ一律)従量部分は安定。使い過ぎなければ大きくは高騰しない。
プロパンガス基本料金+従量料金(業者ごとに大きく異なる)従量料金が割高で、夏場でも浴室乾燥や給湯が増えると一気に高額化。

ガスの契約形態を把握し、無駄な使用を避けることが、家庭のガス代節約につながります。特にプロパンガスの場合は、料金内容を確認し、必要なら業者の見直しや交渉することも検討しましょう。

今すぐできる夏場のガス代節約対策

熱帯夜を快適に過ごしつつ節約するコツ

夏場は蒸し暑さのためエアコンに頼りがちですが、お風呂やシャワーの使用頻度も上がりやすい時期です。ガス代の節約をしながら快適に過ごすためには、入浴や料理のタイミング、給湯器の設定の見直しが重要です。

例えば、早朝や夜の涼しい時間帯にシャワーを使うことで、体の火照りが取れ、エアコンの稼働時間を最小限に抑えやすくなります。加えて、シャワーの温度は37~39℃ほどに設定すると十分に快適です。熱いお湯を使いすぎるとガスの消費量が増えるため注意しましょう。

さらに、お湯はりやシャワーの使用時、ムダに水を流し続けないようこまめに止める習慣をつけることで、水道代と一緒にガス代の節約にもつながります。

給湯器の省エネ設定と使い方

多くの家庭用給湯器には「省エネモード」や「おいだき保温」など、節約に役立つ機能が搭載されています。

  • 不要な「おいだき」機能をオフにし、使う分だけ沸かす
  • 給湯温度を40℃以下に設定(通常の入浴やシャワーには十分な温度)
  • 家族が続けて入浴する場合は、間隔を開けすぎず効率利用

給湯器を切り忘れると夜間もガスを消費することがあるため、入浴後は「主電源」をオフにする習慣をつけましょう。最近のガス給湯器(リンナイ、ノーリツ、パロマなど)では、設定温度や運転状況の表示がわかりやすいので、必ず確認してください。

給湯器タイプ省エネ推奨設定例
従来型(16号・20号)通常温度38〜40℃、おいだき不要ならカット
エコジョーズ(高効率型)自動節電運転ON、給湯温度38℃目安
浴室暖房乾燥機一体型浴室乾燥は短時間+弱運転、夏はタイマー活用

お風呂の入り方・シャワー時間を見直す

夏場は「湯船に長時間浸かる」より「サッとシャワー+時々短い入浴」が節約には効果的です。

シャワー1分あたりのガス消費量(都市ガスの場合)は約10円前後。5分短縮するだけで、週4回家族全員が行えばひと月で数百円~1,000円以上の節約になります。加えて、こんな工夫もおすすめです。

  • 浴槽にお湯をためる場合は、家族みんなで順番に続けて入る
  • 夏は高温長風呂を避け「ぬるめのお湯(38~40℃)」に10~15分程度浸かる
  • シャワーヘッドを節水タイプに交換することでガス・水道のダブル節約

家族でできる簡単な工夫とアイテム紹介

家族みんなで協力してガス代節約を実践するためのポイントと、取り入れやすいアイテムを紹介します。

  • 「お風呂タイマー」「給湯リモコン」の活用で使い過ぎを防止
  • 「お湯はりが終わったらアラームが鳴る機能」を設定し、ムダな加熱を抑制
  • 浴室に「扇風機」や「サーキュレーター」を導入し、入浴後の湿気を素早く排出(浴室乾燥の時短・省エネに)
  • キッチンや給湯の蛇口をこまめに閉める、食器洗いには低温設定を利用
  • 夏向けの「吸水速乾タオル」「速乾バスマット」を使い、浴室乾燥の時間を最小限にする

家族で楽しみながらガス代節約に取り組むことで、気が付かないうちに大きなコストダウンにつながります。話題になっている「ガス節約グッズ」も、家電量販店や通販サイト(ヨドバシカメラ、ビックカメラ、Amazon等)で手軽に入手できます。

まとめ

夏場は熱帯夜の影響でお風呂やシャワーの回数が増え、ガス代が思わぬ形で上がることがあります。特に浴室乾燥機や給湯器の使い方、夜間のタイマー設定には注意が必要です。家族で節約対策を工夫し、東京ガスや大阪ガスなど各社の省エネ設定を活用すれば、夏場でも無理なくガス代を抑えることが可能です。

目次
閉じる