MENU

給湯器のリモコン、毎回電源オフにしてない?その習慣、損してるかも

給湯器のリモコンを毎回電源オフにする習慣は本当に節約になるのか、逆に損をしていないか気になる方必見。この記事ではリンナイやノーリツといったメーカーの公式見解や、電気代・給湯器故障リスクなど正しい知識と運用方法を詳しく解説します。

目次

給湯器のリモコンを毎回電源オフする人が増えている理由

そもそも給湯器のリモコンとは何か

給湯器のリモコンは、家庭用給湯器を遠隔で操作できる便利な装置です。主にお湯の温度調整や、給湯器のオン・オフ、追い炊き機能、浴室呼び出し機能などが搭載されており、キッチンや浴室、脱衣所など複数の場所に設置されている場合も多く見受けられます。パナソニック、リンナイ、ノーリツ、パロマといった日本国内主要メーカーが提供する給湯器リモコンは、お風呂やキッチンでの快適な生活をサポートしています。

なぜ毎回OFFにする人が多いのか

近年では、電気代やガス代の高騰、節電意識の高まりから「使っていない時は電源を切るのがエコ」という考えが一般家庭に浸透しつつあります。給湯器のリモコンもその対象となっており、日常的にお湯を使い終わった後や就寝前に毎回電源をオフにする家庭が増えています。

このような習慣が広がっている理由としては、以下のような点が挙げられます。

主な理由詳しい内容
節電・節約意識の高まりエアコンや照明同様、リモコンもオフにすれば消費電力が減ると考える人が増加しています。
省エネ家電、エコに関する情報の普及テレビやインターネットで待機電力カット省エネ運転に関する特集が増え、「待機中も電気代がかかる」イメージが広まっています。
以前の家電や設備の影響昔の家電には実際に待機電力が大きかったものがあり、その名残で給湯器リモコンも「使わない時は切るべき」と誤解されやすい傾向にあります。
安全面への配慮小さいお子様や高齢者が誤操作しないよう、使わない時はオフにしておきたい、という安全対策の一環としてのオフ運用も見受けられます。
メーカーによる明確な説明不足説明書やメーカーサイトに、「常時ON」「適宜OFF」といった使い分けについての案内が十分でないことから、各家庭の判断に委ねられている現状も影響しています。

また、SNSやインターネット掲示板で「給湯器リモコンの電源はこまめに切るべきか?」というテーマでユーザー同士の意見交換が活発に行われており、その中で「常時ONだと無駄な電気代がかかるのでは」「リモコンの寿命が縮みそう」といった声も目立ちます。

このように、生活者の間で省エネ・節約志向が強くなる一方、給湯器リモコンの正しい使い方についての知識が十分に共有されていないことが、毎回電源オフ派が増えている背景となっています。

給湯器リモコンの電源を毎回切ることの影響

電気代やガス代が本当に節約できるのか

一般的に、給湯器のリモコンを毎回オフにすることによる電気代やガス代の節約効果はほとんどありません。 給湯器のリモコンは待機時にごくわずかな電力しか消費しておらず、その消費量は月間でも1円~数円程度とされています。また、ガスの消費はお湯を出したときにのみ発生するため、リモコンの電源オン/オフによってガス代が直接変化することはありません。

動作状態消費電力(約)電気代(月額の目安)
リモコン常時ON(待機時)1~2W1~4円
リモコン毎回OFFゼロほぼゼロ円

このように、実際の光熱費の削減効果は極めて限定的です。それよりも、利便性や本体への影響を考慮した運用が望ましいと言えます。

給湯器本体への負担・寿命への影響

リモコンの電源を毎回オフにすることで、給湯器本体やリモコン自体の寿命を縮めてしまう恐れがあります。 給湯器はリモコンの信号によって内部の基板や部品がオンオフを繰り返します。頻繁な電源のオンオフ操作は、リレーや電源基板の劣化を早める原因となり、本体故障のリスクを高める場合があります。特に、リンナイやノーリツ、パロマといった大手メーカーの多くは「毎回の電源オフは推奨されていません」。

また、リモコンのバックライトや表示パネルにも電源の入り切りが繰り返されることで影響が出ることがあり、長期的にみると故障するリスクが高まります。その結果、かえって修理費用や買い替えコストが増える可能性があるので注意が必要です。

故障やトラブルのリスクについて

リモコンを頻繁に操作することで発生しやすいトラブルも挙げられます。例としては、電源操作時の過電流や誤作動、通信エラーなどが知られています。特に、最近の給湯器は安全装置やエコ機能が組み込まれており、頻繁なオンオフはこれらの機能に悪影響を及ぼすケースもあります。

また、電源をオフにした際にリモコンの時計や設定情報がリセットされる機種も一部存在します。再設定の手間や、使用時にお湯がすぐに出ないといった利便性の低下もデメリットと言えます。日々の快適な生活を維持するためにも、過度に電源のオンオフを繰り返すことは避ける方が無難です。

給湯器メーカー(リンナイ、ノーリツ、パロマなど)の公式見解

メーカー推奨の使い方とは

給湯器の主要メーカーであるリンナイ、ノーリツ、パロマなどは、給湯器リモコンの電源を毎回オフにする必要は基本的にないと案内しています。メーカーの公式ホームページや取扱説明書内でも、日常の使用でリモコンの電源を常時オンのままにしておくことが推奨されています。これは、リモコンが給湯器本体と連動して運転開始や停止を自動的に制御するため、利用者が頻繁に電源のオンオフを操作する意味が基本的にないためです。

また、最新の給湯器では待機時の消費電力が極めて低く抑えられているため、省エネ面での心配もほとんどありません。メーカーごとのガイドラインは微細な違いはありますが、「普段からこまめに電源を切る」ことで省エネになるといった公式な推奨はされていません。むしろ、必要時のみオフにし、通常時はオンにしておくことが一般的な推奨方法です。

取扱説明書での注意点

多くのメーカーの取扱説明書でも、リモコンのオン・オフ操作に関しては次のように明記されています。

メーカーリモコン電源操作の記載例推奨事項
リンナイ「通常はリモコンの電源を入れたままでご使用ください。長期間ご不在の際は主電源スイッチをお切りください。」普段は電源オンのまま、長期不在時のみオフを推奨
ノーリツ「電源スイッチは、通常入れたままで問題ありません。旅行や長期の外出時に切ることを推奨します。」旅行等の際のみオフを推奨
パロマ「リモコンの電源を頻繁に入り切りする必要はありません。長期間使用しない時は主電源や元栓を閉めてください。」日常の電源操作不要、長期未使用時にオフを推奨

このように、日常的にリモコンの電源を切ることはメーカーも想定しておらず、安全・省エネの観点からも推奨されていません。一方で、長期間家を空ける場合や、災害時・設備の点検時などに限って電源オフ操作を行うよう注意書きされています。これにより、誤作動や無駄なエネルギー消費を防ぎ、安全な状態を保てるとしています。

メーカーはユーザーの安全と給湯器本体の長持ちを両立するため、あくまで取扱説明書に則った正しい使い方の遵守をすすめています。不明点があれば、製品の取扱説明書を必ず確認しましょう。

給湯器のリモコンに関するよくある誤解

電気の無駄遣いと思い込んでいませんか

給湯器のリモコンを「つけっぱなしにすると電気代が余計にかかってしまうのでは」と心配する声は少なくありません。しかし、給湯器リモコンの待機時消費電力は非常に小さく、1か月あたりの電気代は数円〜十数円程度です。下表にて、消費電力と電気料金の目安を比較します。

状態消費電力(W)1か月の電気代(目安)
リモコン待機時約1~2約2~4円
電源OFF時ほぼ00円

リモコンをこまめに電源オフしても、実際の節約額はごくわずかです。日常的なON/OFFの手間や故障リスクを考慮すると、常時ONのままで問題ないといえるでしょう。

エコジョーズや最新型給湯器の場合の注意点

近年主流となっているエコジョーズや最新モデルの給湯器では、リモコンが常時通電していることを前提に設計されていることがほとんどです。そのため頻繁に電源を切ると、次のような誤解によるトラブルが生じることも。

誤解実際のリスク
こまめにOFFにすると本体が長持ちする逆に頻繁な通電・遮断で内部基盤に負担がかかる場合がある
リモコンだけOFFにすれば節電になる給湯器本体やふろ機能は待機電力を消費し続けていることが多い
最新の省エネ機種ほどON/OFF操作が有効省エネモデルほど「つけっぱなし」を想定した設計

このように、リモコンの運用や省エネ効果に関する誤った思い込みが、むしろ機器の故障や不具合を招くこともあるため、メーカーの説明書や公式見解に沿った使い方が重要です。

給湯器のリモコンはどのタイミングでOFFにするべきか

長期不在や旅行時の正しい使い方

多くの方が「使わないときは給湯器リモコンをこまめにOFFすべき」と思いがちですが、通常の生活で短時間外出する程度ならリモコンの電源をOFFにする必要はありません。むしろ、頻繁なON/OFF操作は給湯器本体やリモコン部品への負担となり、故障や寿命短縮の原因となることもあります。

一方で、長期不在や旅行時には給湯器リモコンをOFFにするのが正しい使い方です。これは、万一の漏電や配管の劣化による水漏れ、また予期せぬトラブルを未然に防ぐためです。リンナイやノーリツ、パロマなど国内大手メーカーも取扱説明書にて「長期間使用しない場合は運転スイッチをOFFに。主電源も切っておく」と明記しています。

状況リモコン電源の推奨設定理由・備考
短時間の外出や日常生活ONのまま(切らない)頻繁な操作は部品劣化の原因、微量な待機電力のみ
一日~数日の不在どちらでもよい気になる場合はOFFでも可。ただし、設定復帰に注意
長期旅行・長期間不在(数日~数週間以上)必ずOFFに万が一の事故防止、説明書でも推奨
凍結の恐れがある地域
(冬季の長期不在)
主電源はONのまま「凍結防止機能」が働かなくなる恐れがあるため、注意が必要

日常でおすすめの運用方法

日常生活においてはリモコンの電源は基本的にONのままで構いません。給湯器は待機時もごくわずかな電力しか消費しませんし、多くのメーカーも「頻繁な電源ON/OFF操作を推奨しない」としています。たとえば、ノーリツやリンナイの最新型リモコンは、省エネ待機設計となっており、24時間365日ONにしたままでも電気代がそれほど大きくなりません。

またエコジョーズなど高効率タイプの給湯器や最新モデルの場合、内部の自動点検や凍結防止機構が常時作動していることがあります。このような場合、主電源までOFFにしてしまうと本来の安全機能や維持管理システムが動かなくなる可能性がありますので、長期不在時の対応についてはメーカーの取扱説明書をよく確認してください。

日常運用のポイント

  • 普段はONのまま。毎回OFFにする必要はない
  • 就寝時や短時間外出では気にしなくてOK
  • 節電したい場合は待機電力も確認(取扱説明書やカタログ参照)
  • 気になるときは「温度設定」や「お湯はり」などの設定をOFFにする

まとめると、給湯器リモコンの電源をOFFにすべきタイミングは「長期不在時」、「旅行時」などに限定し、日常生活では基本的にONのままとするのが機器にも家計にもやさしい使い方です。必ず機器ごとの正しい運用方法は、リンナイ、ノーリツ、パロマなどメーカーの公式な指示や、取扱説明書に従って行うことをおすすめします。

給湯器やリモコンを長持ちさせるコツ

お手入れとメンテナンスのポイント

給湯器やリモコンを長く快適に使うためには、定期的なお手入れと正しいメンテナンスが欠かせません。普段の掃除はもちろん、専用クリーナーを用いてリモコンの表面や隙間の汚れを落とし、湿気や水気を避けて設置することも重要です。また、ホコリが給湯器の通気口やリモコンのボタン周辺にたまると、故障や誤作動の原因になるため、やわらかい布やハンディクリーナーで優しく清掃しましょう。

給湯器本体についても、フィルター部分や排気口にゴミや虫が詰まっていないか定期的に点検し、1年に1回程度はメーカーや専門業者による点検・リフレッシュクリーニングを依頼するのがおすすめです。これによって、本体の熱交換器やバーナー部分を清掃し、性能の低下やガス漏れ・水漏れの予防につながります。

こまめな電源操作によるトラブル例

給湯器リモコンのスイッチを頻繁にオンオフするのは、一見節約につながると思いがちですが、実際にはリモコンや給湯器本体への負荷を増やすリスクがあります。毎回電源を切るたびに、リモコン内部の回路やリレーが動作し、長期的には部品の摩耗や接触不良の原因になりやすくなります。また、給湯器本体も急激な通電や遮断が繰り返されると、基板や電子部品の寿命が縮む恐れがあります。

以下の表に、こまめな電源操作による代表的なトラブル例とその影響をまとめました。

トラブル例主な影響
リモコンの反応が悪くなるボタン内部の摩耗・接触不良による誤作動や操作不能
本体の基板故障頻繁な通電・遮断で電子回路が過熱または劣化する
エラー表示が頻発するリモコンや本体間の通信エラー、電源投入時の負担増加

給湯器やリモコンを長持ちさせるためには、必要以上の電源操作は避け、普段は「つけっぱなし」でも問題ありません。長期不在や旅行時など、明らかに使用しない場合のみ電源をオフにする、という使い方が理想的です。

まとめ

給湯器のリモコンを毎回電源オフにすることは、電気代の大幅な節約にはつながらず、かえって本体への負担や故障のリスクを高める場合があります。リンナイやノーリツなどのメーカーも、日常利用では常時電源オンを推奨しています。正しい使い方で安心・安全に給湯器を使いましょう。

目次
閉じる